麦穂10月号巻頭言 福島やさい畑 主任司祭 細井保路

2022/10/5

             福島やさい畑                             細井保路(ほそいやすみち)  11年前の東日本大震災以来、金沢教会でも、ささやかながら、ボランティアで「原町ベース」を訪ねたり、「福島やさい畑」の活動に寄付をしたり、という活動を続けてきました。コロナ・ウイルスの蔓延以来、福島県を訪ねることはできなくなりましたが、震災から10年経ったのを区切りに、教会としての支援活動を「カリタス南相馬」の活動への寄付一本に絞りました。そこへちょうど、「福島やさい畑」の野菜販売を金沢教会でもできないかという話が持ち上がり、ついに実現の運びとなりました。10月2日に第1回目の販売を行いました。  他の教会の販売スケジュールに合わせて、「やさい畑」さんが金沢文庫まで来やすい日程を組んでいただき、原則1カ月に1度のペースで、野菜販売を始めることになりました。鮮度のよい野菜や果物をはじめ、福島県ならではの加工品や、おいしいお米など、季節に合わせて色々なものを持って来てきていただけます。この活動の目的は、もちろん、遠くまで車を走らせて販売しなくてもいい日が来るまで、福島の農家さんを応援することなのですが、福島産の農産物のすばらしさに出会うチャンスでもあります。自動車ではなく歩いて教会にいらっしゃる方たちには、野菜や果物を買って帰るのは重たくて大変ですが、ミサの帰りに、ちょっと立ち寄ってみてください。  幼稚園があるために、平日は門が閉まっていますが、近所の人たちが気軽に立ち寄れるようになるといいと思います。教会という狭いコミュニティの中でだけ福島とつながるのではなくて、被災地のことを今も心配しているたくさんの人たちが、現地の様子を聞いたり、買い物で応援したりする機会を持つことができるのは大切なことだと思います。教会という場所が、地域の人たちにとって、そういう場所になることを願っています。教会は、自分たちだけで何かを抱え込むのではなくて、地域の人たちと一緒に何かを発信していくことができたらよいと思います。  しばらく中断していた「日本語教室」もいよいよ再始動します。活動休止中に気づいたことを活かしながら、今まで同様、外国籍の人たちが安心して気軽に集まれる場所作りを目指しましょう。「教室」というと少し硬い感じになりますから、「日本語ひろば」くらいのニュアンスで取り組めたらよいと思います。

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